こあら通信 Vol.9

      2023/11/26

歯と生活習慣病~その予防のために~

 

日本はいまや世界で最も長寿の国となっています。しかし、病気がちな、或いは寝たきり状態の高齢者が多いのも現実です。これら多くの原因には、食生活が豊かになり、栄養の摂り過ぎやバランスの偏りなどにより、糖尿病、高血圧症、脳卒中、がんなどの生活習慣病がふえてきたことによります。生活習慣病は日常の生活習慣、特に食生活と密接な関係を持つ病ともいわれています。その初期は自覚症状に乏しく、忍び寄る病気とも言われ、徐々に病状が進行し、気が付いたときはからだがかなりおかされているのが特徴です。この自覚症状に乏しい生活習慣病を予防するにはライフスタイルや食習慣を見直すことにあります。とりわけ食習慣を変えることは大切なことです。

生活習慣病と歯は密接な関係にあります。厚労省では、健康づくりのための食生活指針を提唱しています。その中に生活習慣病予防のために一日三十食品をとることをすすめています。

自分の歯がなくなれば食事に偏りがでてきて、一日三十食品をとることは難しくなります。自分の歯が二十本以上あれば殆どの食品を食べることができます。それ以下になると食生活にバランスを欠きます。また、日本人は昔から塩辛いものを好み、胃がんや高血圧症になる人が多いと言われてきました。噛む歯が少なくなると、食べることができる食品が少なくなり塩分の濃いものを好むことにもなります。これが高血圧症などの生活習慣病へとつながります。

がんを予防するには発がん物質を取り入れないことが大切です。最近、唾液が発がん性をおさえることがわかってきました。食べ物をよく噛んで、唾液が充分でるまで少なくとも二十回くらい噛むとよいでしょう。

よく歯が悪くなっても歯の病気では死ぬことはないといわれてきました。そのため歯をおろそかにする傾向がありましたが、生活習慣病予防の基本である合計三十食品を一日に三度の食事でとるには、丈夫で健康な歯が不可欠です。

それは口腔の中の歯が食べ物を摂取するための大切な消化器官のひとつであるといえるでしょう。



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