こんにちは。まだまだ寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、よしだ・ファミリー・歯科はこの度厚生労働省の「かかりつけ歯科医機能強化型診療所【か強診】」に認定されました。

「かかりつけ機能強化型歯科診療所【か強診】」とは、保険の枠組みを一部拡大し、「う蝕や歯周病の重症化予防治療」をより広く定着させる制度です。

日本は言わずもがな、超高齢化が猛スピードで進行しております。団塊の世代が75歳以上となる2025年以降は、国民の医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれています。
このため、厚生労働省において、2025年を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制（地域包括ケアシステム）の構築を推進しています。

歯科診療のスタイルとしては、今までのCURE中心の診療スタイルから訪問診療を含め、CUREとCAREの診療スタイルに変化していかなければいけないと実感しております。

この診療スタイルの方向性が「かかりつけ歯科医機能強化型診療所【か強診】」のスタイルと一致し、さらに地域包括ケアシステムの一環として社会貢献の一端を担うものと考えます。

予防を目的とした診療において保険の適用は限定的です。

しかし、この【か強診】の認定を受けた医院では、虫歯や歯周病の再発防止を目的とした予防診療に関し、毎月保険で行うことが可能となります。

【か強診】の具体的な予防診療は下記の3点となります。

１）虫歯の予防

保険診療においてフッ素塗布は今まで３カ月以上空ける必要がありましたが、【か強診】認定医は毎月の塗布が可能になります。

２）歯周病の管理

【か強診】認定医は、検査、歯石取り、歯面清掃が毎月保険診療で行うことができます。

３）在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理

【か強診】認定医は、来院できない患者さんに対し、口腔内の管理・指導などの訪問診療を保険で診療を行うことができます。

当院は開業医として目指さなければいけないことは、この１、虫歯の予防　２、歯周病の管理　３、在宅訪問ケア　の3本柱であり、これが重要であると考えます。

いわゆる学童期、青年期では虫歯を重篤化させないこと、成人期からは歯周病の予防及び重篤化させないこと、来院できない患者さんに関しては他科と協力しながら、口腔内の管理・指導していくことが重要となります。

なお、この【か強診】の認定医になるには下記のような施設基準が設けられており、この条件をクリアしなければ認定されません。

〇予防歯科に関する十分な知識を持つ歯科医師、歯科衛生士の人員配置、高齢者の心身特性及び緊急時対応（別の保険医療機関との連携体制含め）等の設備や連絡体制が整っていること。

〇診療所に行けない患者を訪問診療できる体制が整っていること。

〇患者にとって安心で安全な歯科医療環境の提供を行うにつき次の十分な装置・器具等を有していること。

※詳しくはこちら（外部サイト）をご参考ください。

患者様お一人お一人にとって、より利用しやすい地域密着型の歯科医院を目指し、スタッフ一同日々精進して参ります。

何かご不明な点がございましたら、ご遠慮なくお聞かせください。

今後とも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

参考文献

厚生労働省　地域包括ケアシステム(外部サイト)